ナイブズ・アウト 感想
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スター・ウォーズ/最後のジェダイで観客の不興を買ったライアン・ジョンソンの新作
なんといってもダニエル・クレイグとクリス・エヴァンスが共演してるのがたまらんところ
スカイフォールがスゴすぎてすっかりそういうイメージになっちゃったダニエルと、キャプテン・アメリカを背負ってしまったことで本人自体がアメリカの顔みたいになっちゃったクリスが予告の時点ですげー楽しそうで、ライアンやるやんけ!となってしまった
パンフのインタビューを読んでも、このライアン・ジョンソンという人はこういうジャンルものを脱構築してみせるというのが本当に好きっぽくて、スター・ウォーズもピュアにスター・ウォーズをライアンカラーでやっただけだったのがシリーズと合わなかっただけなんだろうなあ、とおもった
本作はミステリの古典中の古典、フーダニットのライアン版である
それに現代アメリカ風刺的な要素が入ってて、ジョーダン・ピールの us を連想した
まあ、フーダニットと見せかけてバレるかバレないかコンゲームみたいになったり、間抜けなカーチェイスがあったり、ジャンルを縦横無尽に詰め込むのはパラサイトにも通じるものがあった
本作の実質的な主人公のアナ・デ・アルマスの設定が面白くて「嘘をつくとゲロを吐いてしまう」という特殊体質で物語の端々で使われる
終盤でそのクズっぷりが明らかになるクリスにゲロぶっかけるのは移民ナメんなよって感じで最高だった
ラストもクソみたいにいがみあってる"アメリカの"家族をその機転で全てを手に入れた主人公が見下ろすショットなのも痛快
序盤から推理モノのゲームよろしく、時系列と何が起きたかを頭に叩き込みながらみてて、3時の犬がずっと気になり続けてたら最後のツイストにつながってて読み切れたのがちょっと嬉しかった
まあ展開は完全に予想を超えてたが
ナイブズ・アウト #映画2020
#20200204 #0204